今回のお話は、「PBFD陰転を目指した日々①」の続きです。
〜あらすじ〜
初めてインコをお迎えした私。SNSでインコの呼吸音が異常だと
教えていただき、鳥の病院受診を決意します。受診でいくつかの
問題点を指摘され、治療にあたり原因を調べるため遺伝子検査を
することになりました。そこで分かったことはオウム類の嘴-羽毛病
(PBFD)陽性だったのでした。
さて、PBFD陰転に向けての戦いが始まりました。
なぜ治療をすることにしたかというと、感染症に目を背けたく
なかったからです。インコにとってたくさんの辛い症状が
今後出てきてしまう前に、なんとか食い止めたかったのです。
【治療方法】🐥
・そのうの炎症や水っぽいうんちには、経口投薬
・PBFD陰転のためのインターフェロン注射
(週1回×8回)
経口投薬は症状が治まり次第、終了です。
インターフェロン注射、私も「何だそれ?」と思ったのですが、
どうやら自己免疫を高めるためのものらしいです。
PBFDのウイルスを直接攻撃してくれるものではなく、
インコの自己免疫を高めて、自身の体内にいるウイルスに
打ち勝つ(=陰転)ためのものなのだそうです。
注射でなく飲み水に溶かすタイプもあったのですが、
お迎えした時から食が細く、しっかり水を飲んでくれるか心配なのと、
陰転の可能性を少しでも高くしたかったので注射に決めました。
きっと、インコが1番辛かったと思います。
会話も意思疎通もできないので、インコは自分自身の状況すら
理解できないまま飼い主にあれこれされてしまう。
本当ならば、お迎えしたばかりなので飼い主の私が
「ここは安全だよ、私は安全だよ、これからよろしくね」と
信頼関係を気づかなければいけないのに、とても怖い思いを
させてしまった。
そんなふうに考えながらも、PBFDを発症した時のほうが
比べものにならないくらい辛いと思い、心を鬼にして
治療に専念していました。
【治療中の生活スタイル】🐥
どのような生活リズムだったかお話ししていきます。
毎日朝晩はお薬を飲ませます。
その後にインコのお家をお掃除して、私はお仕事に向かって
いました。
日中はインコが1羽になってしまうので、寒くないように
暖房をかけて温度管理をしていました。スマホと連携できる
温度計があるので、時々チェックを欠かさなかったです。
幸運なことに職場と自宅が少し近く、お昼休憩は自宅に
戻りインコの様子を見たり、水うんちなどで汚れていれば
お掃除をしたりと、身の回りを整えて一緒に過ごしていました。
お仕事に戻り、午後の仕事が終了したら自宅へ直行します。
(帰宅時間は18時半頃でした)
またお薬を飲んでもらい、インコのお家をお掃除して
ご飯を食べてもらったら、インコを寝かせます。
その後、自分のお夕飯準備を19時半頃にスタートさせて
食事して、お風呂に入ってすぐ就寝。というリズムでした。
平日の自由時間は作れるものなら、インコのための時間にしたかったのです。
インコのために体力、気力を残してあげたかった私。
当然今もですが、インコのことが大好きなのです。
(生後3ヶ月くらいのインコ、この子と触れ合いながら励まされ、
また日々のお世話で心が折れかけを繰り返していました😅)
私の想像していた「インコがいる生活」とは少し違っており、
「はじめてのインコ飼育+はじめての闘病生活」だった
ので、心がぼぎぼき折れていました。インコを飼育する大変さが
痛いくらい身に沁みました。
インコと一緒に過ごすことを決めたからには、全て受け入れなければ
いけないと自分に言い聞かせながら、頑張りました。
【鳥の病院の通院について】🐥
さてさて、日々のお世話で精一杯の私でしたが、週1回×8回(少なくとも)
病院に連れて行かなければいけません。
私の住んでいた地域は動物病院ならたくさんありました。
しかし、鳥を診察・治療してくれる病院は少なく、自宅から1番近い
病院は車で約1時間の場所にありました。
幸いなことに、水曜日の午後と日曜日が固定のお休みだったので、
水曜日の午後、仕事終わりに受診していました。
土曜日は病院がどこも比較的混みやすいので、平日にお休みが
あって良かったなと思っています。
【インコのお家のお掃除】🐥
PBFD陰転に向けて鍵となるのが、日々のお掃除です。
インコの体力や免疫がどれくらいついてくれるかもあるかと
思うのですが、清潔な環境で過ごすことが前提だと思っています。
体内のPBFDウイルスは、脂粉や糞尿、唾液など、様々な
ところに潜んでいると聞きました。そんな私は、
「え?じゃあ、インコが過ごすお家にも、止まり木にも、ご飯のお皿にも、
飲み水にも、おもちゃにも???」と不安が爆発です。
SNSなどで、PBFD陰転をした体験記などを拝読すると、次亜塩素酸水
(⚠️キッチンハイターなどではありません)が有効だと知りました。
通院していた病院でも売られていたので、ひとまずそれを使うことに。
ウイルスを消滅してくれるとのことなので、毎回毎回「ウイルス消えて〜」と
念じながらせっせと拭き掃除をしていました。
ただ、この次亜塩素酸水、金属が溶けてしまう性質があるようなので
水分が残らないようにキッチンペーパーでしっかり拭き取っていました。
なぜ「キッチンペーパー」かというと、
ティッシュとは違い、水分を吸い取ってもボロボロになりにくいからです。
床に落ちたうんちなどをサッと拭き取るにはティッシュでも十分ですが、
お家の拭き掃除となると、ボロボロになりにくいキッチンペーパーの方が
お掃除がスムーズかつ、ダメになりにくいので経済的でした👛
動物と暮らすには清潔感も大切だと思っているので、PBFDが陰転している
今でも、次亜塩素酸水とキッチンペーパーで拭き掃除は朝晩行っています。
(現在はジアニストを20リットルまとめ買いして、薄めて使っています)
とても長くなってしまったので一旦区切らせてください。
次回は、『飲んでいたお薬の紹介』や、『治療にかかった費用』などを
お伝えしていこうかと思います。
PBFD陰転を目指した日々③に続く。